ムエタイ Muaythai

ムエタイ

ムエタイという格闘技をご存知ですか?最近は K-1 や PRIDE など総合格闘技戦がテレビで放映されているので、ムエタイの知名度は急激に上がったことでしょう。ムエタイとは、タイのキックボクシングです。両手、両肘、両膝、両脚の合計 8 箇所を使用し戦います。
ムエ(ムワイ)は格闘技という意味を表し、タイはその名の通りタイの国を表しています。したがって、ムエタイという呼称はタイではしません。タイではムエタイのことをムエもしくはムワイとしか言いません。タイでムエタイ、ムエタイと連呼していますと、明らかに私は外国人ですよ、という主張をしていることと同様といえるでしょう。
 

ムエタイの歴史

ムエタイの歴史は古いです。タイに関わった戦争の中で武器を使わない格闘技が徐々に発展して行き、辿り着いた格闘技が古式ムエタイの原型になったといいます。一説では、 1584 年頃の戦争にて、古式ムエタイが大活躍をしたという記録が残っているためそれが真実であれば、ムエタイは 400 年以上の歴史のある格闘技といえるでしょう。
 

近代ムエタイについて

近代ムエタイが発展した背景には、 1921 年、第一次世界大戦参戦のための資金確保のため、ムエタイを見世物にし、資金を得ようとトーナメント戦を開催したという裏黒い理由によるものでした。
大会では、ボクシングのリングを使用し、時間制限をつくり、試合運びを行う審判も置かれました。これがスポーツ・ムエタイの初登場といえます。また 1929 年には、グローブの着用が行われました 。
1936 年には国名が現在のタイに変更し、ムエタイと呼ばれるようになります。 1945 年にはラジャダムナンスタジアムが建設。 1955 年にムエタイ競技ルールである投げ技・関節技禁止、階級・ラウンド制が決められました。

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ムエタイの見所について

ムエタイのポイント採点はパンチ以外の攻撃が重視されます。したがって、選手は様々な蹴りを多用するため、蹴りで狙うことが難しいとされる箇所などへの攻撃が頻繁に行われるムエタイは見ていて楽しいです。
ムエタイでは蹴りが腕でガードをされてもジャッジには評価されます。理由は蹴りがガードされたのではなく、腕を狙っての攻撃とみなすからです。パンチが得意なムエタイ選手の腕を攻撃し、腕を痛みつけられパンチが打てなくなるということもしばしばあります。
 

現地タイにおいてのムエタイ

タイでは祭りや催し物などのイベントでムエタイが行われることが多いです。お互い同じような体格、年齢層が選ばれ対戦するのですが、賭けが行われるので八百長試合が多いです。
ムエタイは一般的なスポーツとしても大変盛んであり、子供も積極的にムエタイを習ったりしています。プロの選手では女性のムエタイ選手の進出は現状まだ厳しいのですが、催し物や祭りなどでの試合は女子生徒や児童の参加もしやすくなっています。

ワイクルー

ムエタイでは試合開始前にワイクルーという踊りを踊ります。ワイクルーには、自分を育ててくれているトレーナーへの感謝や神に勝利を願う、などといった意味が込められています。ワイクルーを踊ることにより、気分を高揚させ戦いに挑む気持ちを作り上げる効果もあります。

ムエタイの試合形式について

ムエタイではアマチュアとプロで試合形式が異なってきます。

ムエタイ・アマチュア試合形式

試合時間は 2 分
3 ラウンド制
勝敗は KO 若しくはポイント加点形式による判定。加点形式によるポイントは、ジャッジ 5 名のうち 3 名が有効とすれば 1 ポイント追加します。ムエタイではパンチ以外の攻撃が重視されます。

ムエタイ・プロ試合形式

試合時間は 3 分
通常 5 ラウンド制 インターバル 2 分
勝敗は KO 若しくはポイント加点形式による判定。加点形式によるポイントは、ジャッジ 5 名のうち 3 名が有効とすれば 1 ポイント追加します。ムエタイではパンチ以外の攻撃が重視されます 。

ムエタイの勝敗について

ムエタイではアマチュアとプロで勝敗判定が異なってきます。

アマチュアムエタイ選手の勝敗判定

試合終了後の総ポイント数の多い方が勝利
20 ポイントの差が生じた場合は TKO が成立
ダウンにより 10 カウント KO 勝利

プロムエタイ選手の勝敗判定

KO 、 TKO 、レフェリーストップ、ギブアップ、失格、判定
追放:ムエタイにおける追放は、実力と似つかない試合運びをする選手に対して行われます。これは八百長防止のための措置です。追放されたムエタイのプロ選手はスタジアム最長 1 年の出場停止となります。

ムエタイの選手服装について

ムエタイではアマチュアとプロで選手服装が異なってきます。

ムエタイ・アマチュア選手服装

ムエタイのアマチュア選手はキックボクシング用のパンツを用意し、ヘッドギア、肘サポーター、ボクシンググローブ、脛サポーター、プロテクターボディーを着用して試合を行わなければいけません。

ムエタイ・プロ選手服装

ムエタイのプロ選手はキックボクシング用のパンツを用意し、ボクシンググローブを着用して試合を行います。女子のムエタイ選手は上着も着用します。安全のためにマウスピースとファウルカップも使用。
試合後には外しますが、頭にモンコンと呼ばれる戦いのお守りであるヘッドリングを身につけます。このモンコンには選手の強さやレベルにより色が異なっており、弱い選手は白で、トップレベルの選手はピンク色と決まっています。
腕につけられている縄のようなリングもお守りであり、試合前に寺院の僧侶に編んでつけてもらいます。

ムエタイ高等技・首相撲

ムエタイでジャッジに最も高評価されるといわれる首相撲。首相撲とは、相手の首を両手で抱え込み、胴体に膝蹴りを叩き込み、投げ捨てる攻撃のことをいいます。なぜ高評価になるのかといいますと「相手に何もさせることの出来ない攻撃」ということです。相手を完全に掌握しているということでジャッジには高評価になります。 投げると書きましたが、ムエタイでは投げるのは禁止行為です。しかし、柔道のように足をかけて投げるのは禁止ですが、腕力と体重移動だけで投げることはぎりぎり OK なのです。ただ腕力と体重移動だけで大の大人を投げ飛ばすことは容易に行うことはできません。
ムエタイの首相撲が始まると見ている方は少しつまらないかもしれません。タイの人たちは興奮するらしいのですが、傍から見ますとただの膠着状態ですからね。派手な KO シーンを見なられた私たちにはどうしても物足りなさを感じてしまいます。

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